パニック障害とは
パニック障害とはそもそもどういう症状なのでしょうか。
一般的に
次のような症状のうち4つ以上が突然起こり、10分以内にピークに達し30分以内に症状が消え去ることが多いようです。
しかし、一部のクライアントでは半日以上も症状が持続することがあります。
①動悸、心悸亢進、または心拍数の著しい増加
②発汗
③身震いまたは震え
④息切れ感または息苦しさ
⑤窒息感
⑥胸痛または胸部の不快感
⑦吐き気または腹部の不快感
⑧めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
⑨現実感消失または離人症状(自分が自分でないような感じ)
⑩コントロールを失う。または気が狂うことに対する恐怖
⑪死ぬことに対する恐怖
⑫異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
⑬冷感または熱感
(※「DSM-IV 精神疾患の分類の手引き」より参照)
昔は心臓病かと間違われ、検査をしてもなんでもない、呼吸器の問題?
などなど、疑問の多い症状でした。
今でも原因ははっきりしていません。
しかし、1回パニック発作を起こすと、その死にそうな苦しさが、
予期不安となって残ってしまうのです。
例えば、電車に乗っているときに発症すれば、電車に乗れなくなってしまい、
飛行機で発症してしまえば、飛行機に乗れなくなってしまいます。
行動範囲が狭まり、うつを引き起こしてしまう場合もあります。
とてもつらい状況ですので、なんとか 克服したいものです。
パニック障害の原因は 過去に体験した何等かのつらい経験が原因になって起こると考えています。
その『パニック障害の原因になっている過去のつらい経験』が何であるか認識で
きていれば比較的克服しやすいのですが、
その原因がご自身では まったく思い当たることがなく
原因不明のまま長期にわたってしまう場合の多くで、
原因になるつらい過去が 実は、生まれてからの経験ではなく
前世にあることがあります。
伊藤恵理 催眠療法カウンセリングルーム『フェアリィ』では
パニック障害のクライアントさんがいらっしゃいましたら、
まず、カウンセリングで 今の状況を 丁寧にお聞きした後
催眠療法の一つ『退行催眠』で その原因になった過去へ さかのぼっていくことをしていますが、
長期にわたって パニック障害の原因がわからなかった方に
「催眠療法の中で『パニック障害の原因となっている過去』は何でしょう?」
という問いかけと共に 過去に戻っていく『退行催眠』をしますと
『前世』での体験が思い出されてくることが 多くあります。
次のページでは、実際の患者さんの例で、ご本人の許可を得て ご紹介させていただきます。